文具のはなし–万年筆
月がかわって8月ですね。
日に日に日差しが強くなっていって参ってしまいます。すっかり「あつい」が口癖です。
暑いところを抜いてみれば、強い日差しも嫌いではありません。
光が建物や地面に反射してまぶしいところ、葉っぱの緑がキラキラしているところなんかは大好きです。
さて、そろそろ本題を。
先日暑中見舞いを書くため万年筆をひさしぶりに取り出しました。
パイロットさんのkakunoという子です。
今のところ万年筆はこの1本しか持っていませんが、もうかわいくて仕方がありません。
そんなカクノちゃん、しばらく放っておいてしまったため、ペン先のインクが固まっていました。
ペン先をぬるま湯のお風呂に入れて溶かしてあげます。
水につけると、インクが水にふわふわと溶け出してとてもきれいです。
ぼんやり見惚れてしまい、写真を撮ろうと気がついたときには真っ黒な水になってしまいました。
インクカートリッジも切れていたため、よく乾かしたペン先に新しいインクをつけました。
するすると元気に線が引けるようになりました。よかったよかった。
キリュウの中で永遠の憧れ文房具・万年筆。
万年筆ってなんだか敷居が高いイメージがあり、購入には至っていませんでした。
そんなハードルを軽々超えてきてくれたカクノちゃん。
かわいいフォルムとカラー、使いやすくてお値段もお手頃。これは買ってみるしかない。
こうしてキリュウも万年筆デビューをカクノちゃんにささげました。
ボディはその頃出たばかりだったクリアタイプ。
文具の雑誌をながめていたとき目に留まって、買うならこの色と決めていました。
クリアボディのいいところは、インクの残りが見やすいところです。
あと紙の上に置いたときに、ボディ越しに透けて見える透けて見える文字や紙の色も最高。
そして線を引いてびっくり。万年筆ってこんなに書きやすいの!?
インクも滑らかに出てくるし、なんとなくとっつきにくい雰囲気のペン先も想像してたよりやわらかい。カクノちゃんは先にお顔がついていてかわいいです。
なにより使うと文字がきれいに書けるような気になります。
背筋が伸びて、ゆっくり丁寧に書こうという気持ちになり、文字を書くということに真摯になれる気がします。
こんなに楽しく文字が書けるとは……。
そんなこんなですっかりカクノちゃんの虜です。
他の万年筆も使ってみたいな〜と思いながらも、カクノちゃんがいつでも大活躍なので、元気なうちはカクノちゃんを使っていこうかなと思っています。
長く一緒にいるためにも、インクを固めないようにたくさん使ってあげないと。
それでは。